渋谷の皮膚科、美容皮膚科 emiスキンクリニック松濤|蕁麻疹

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蕁麻疹 Urticaria

蕁麻疹とは

一過性(通常1~数時間)に経過する、痒みを伴った限局性の皮膚の紅斑と浮腫です。通常の蕁麻疹に合併して、あるいは単独に、皮膚ないし粘膜の深部を中心とした限局性浮腫は、特に血管性浮腫と呼びます。

病態

皮膚肥満細胞から何らかの機序により脱顆粒し、皮膚組織内に放出されたヒスタミンを始めとする化学伝達物質が皮膚微小血管と神経に作用して血管拡張(紅斑)、血漿成分の漏出(膨疹)および痒みを生じます。

症状

通常の蕁麻疹は突然、痒みの強い、境界明瞭な円形~楕円形~地図状のわずかに隆起した皮膚の紅斑や浮腫を生じます。個々の皮疹は数時間以内に消退します。時に半日以上皮疹が持続する例がありますが、24時間以上持続することは少ないです。

血管性浮腫は顔面、特に口唇、眼瞼に好発します。必ずしも痒みはなく、個々の皮疹は2,3日持続することが多いです。

蕁麻疹の病態に関与する因子

直接的誘因(主として外因性)

1)
外来抗原
2)
物理的刺激
3)
発汗刺激
4)
食物
食物抗原、食品中のヒスタミン
仮性アレルゲン(ほうれん草、なす、そば、たけのこ、サトイモ、豚肉、餅、その他脂肪に富む食品、新鮮でない魚、貝、いか)
食品添加物(防腐剤、人工色素)、サリチル酸
5)
薬剤
抗原、造影剤、NSAIDs、防腐剤、コハク酸エステル、バンコマイシン(レッドマン症候群)など
6)
運動

背景因子

1)
感作(特異的IgE)
2)
感染
3)
疲労・ストレス
4)
食物
抗原以外の上記成分
5)
薬剤
アスピリン、その他のNSAIDs(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)、アンジオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬(血管性浮腫)など
6)
IgEまたは高親和性IgE受容体に対する自己抗体
7)
基礎疾患
膠原病および類縁疾患(SLE、シェーグレン症候群など)
造血系疾患、遺伝的欠損など(血清C1-INH活性が低下)
血清病、その他の内臓病変など
日内変動(特発性の蕁麻疹は夕方~夜にかけて悪化しやすい)

これらの因子の多くは、複合的に関与します。急性蕁麻疹では感冒などの急性感染症、慢性蕁麻疹ではしばしば上記の自己抗体やヘリコバクター・ピロリ菌感染などが関与することが知られていますが、それだけでは解明できないことも多いです。また直接的要因は固体に曝露されると速やかに症状が出ることが多いのに対し、背景因子は固体側の感受性を更新する面が強く、因子と症状出現の間に時間的へだたりがあることが多いです。また両者は必ずしも一対一対応ではないので、総合的に判断して適宜検査や対策を講じます。

蕁麻疹の主たる病型

最終的には肥満細胞からヒスタミンが放出され、末梢毛細血管の透過性の亢進による血漿の組織内への流出が生じます。

Ⅰ.特発性:直接的原因ないし誘因が不明

1.
急性蕁麻疹(発症して1か月以内)
2.
慢性蕁麻疹(発症して1か月以上)

Ⅱ.刺激誘発型の蕁麻疹:特定刺激ないし負荷により皮疹を誘発する

3.
アレルギー性(I型アレルギー):食べ物(青魚、肉、牛乳、卵、ソーセージ、サトイモ、エビ、カニ、食品添加物)、薬剤(抗生物質、サルファ剤、アスピリン、血清など)、吸入物(花粉、羽毛、塵埃、香料など)、体内産生物(炎症、腫瘍、代謝異常による変性物質)など。
4.
食物依存性運動誘発アナフィラキシー:原因光源を含む食物を接種後2~3時間以内に運動負荷が加わることにより生じるアレルギー反応で、多くの場合蕁麻疹が出現します。
5.
非アレルギー性(仮性アレルゲン):ヒスタミン・アセチルコリンを多く含む物質もしくは体内でヒスタミンを遊離させる物質によります。(ほうれん草、なす、そば、たけのこ、サトイモ、豚肉、餅、その他脂肪に富む食品、新鮮でない魚、貝、いか)
6.
アスピリン蕁麻疹(不耐症による蕁麻疹)
7.
物理性蕁麻疹
  • 圧迫・摩擦(人工蕁麻疹、機械的蕁麻疹)
  • 寒冷蕁麻疹:寒気、冷水にさらされたとき、あるいは寒気から温気に変わったとき、曝露部位に生じます。
  • 温熱蕁麻疹:温熱により生じ、曝露部位とは限りません。
  • 日光蕁麻疹:日光照射後10~20分で照射部にそう痒や灼熱感のある紅斑、ついで膨疹を生じます。
8.
コリン性蕁麻疹:発汗刺激により症状が出現します。皮疹が特徴的で小豆大までの小さい円形の膨疹です。
9.
接触蕁麻疹

Ⅲ.血管性浮腫

10.
特発性血管性浮腫
11.
外来物質起因性の血管性浮腫
12.
C1エステラーゼ阻害因子の低下による血管性浮腫

さらに症状の程度と関係する可能性のある因子として、感染、疲労、ストレスなどがあります。

治療

抗原および誘因の除去
抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服
補助的治療薬
H2拮抗薬、抗ロイコトリエン薬、グリチルリチン製剤(注射)、DDS、抗不安薬、トラネキサム酸、漢方薬、など
重症ではステロイド剤の内服や点滴
病巣感染の処置

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