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肝斑
いつもご来院ありがとうございます。
渋谷の美容皮膚科emiスキンクリニック松濤院長の中崎恵美です。
今日は肝斑についてお話しします。
肝斑(かんぱん)という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、シミの1種です。
一概にシミと言ってもいろんなタイプがあります。
例えば、
老人性色素斑
雀卵斑
肝斑
後天性真皮メラノサイトーシス
炎症後色素沈着
など。
その中でも、今日は肝斑です。
肝斑とは30代から50代の女性に多く見られる茶褐色斑状の色素沈着で、何らかの炎症が原因となった機能的な疾患です。原因は未だ完全には解明されていません。
悪化要因
・紫外線
・洗顔や化粧などの摩擦
・ホルモン変動(妊娠やピル内服)
対処法
①内服(トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE)
*トラネキサム酸は血液凝固剤なので、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓などの既往や可能性がある方、ピルを内服している方は使用できません。また3ヶ月を目処に休薬します。
②外用美白剤(ハイドロキノン・トレチノイン・システアミン・ビタミンC)
当院で取り扱いのあるもの
・ハイドロキノン:ロート、オバジ、ガウディ
・トレチノイン:ナノトレチノイン
・システアミン:シスペラ
・ビタミンC:リビジョン
③ピーリングイオン導入施術
・ピーリング:皮膚のターンオーバーを促進し、メラニン排出を亢進させます。
・イオン導入:美白作用のあるビタミンCをイオン化して皮膚の奥へ浸透させます。塗るだけより100倍以上皮膚に浸透します。
生活指導
- 紫外線対策
日焼け止めの正しい使用:SPF25以上、PA +++以上、500円玉硬貨くらいの量を使います。雨の日、曇りの日、室内で日が当たる場所でも必要です。
外出時は帽子、サングラスなどを使用します。
- とにかく顔を擦らない
洗顔はしっかり泡だて、手ではなく泡で洗う。タオルも優しく押し拭き。
化粧も擦らずに優しく当てながら。
- 規則正しい生活
ホルモンが乱れないように、ストレスを溜めすぎず、睡眠も十分にとりましょう。生理不順や更年期症状がある方には漢方もお勧めです。
肝斑はなかなか根治が難しいものですが、良い状態にコントロールはできます。
ぜひご相談くださいね。