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原発性腋窩多汗症治療薬ラピフォートの副作用と思われる排尿障害
原発性腋窩多汗症治療薬ラピフォートによる
副作用と思われる症例がありました。
当院の患者です。
ラピフォートを使用し始めてから翌日くらいより、
尿意が頻繁に起こるけれど、
トイレに言っても出ないという症状が起こり始めました。
夜中にもそのような症状が起きるので、
とても辛かったそうです。
ラピフォートの副作用に排尿障害があると書いてあったので、
もしかしてと相談がありました。
確かに多汗症の症状も改善されていましたが、
排尿障害の原因の可能性も高かったので
ラピフォートの使用を中止してもらいました。
そうしたらその翌日より頻尿感の頻度が減り、
数日で排尿障害の症状がなくなりました。
ラピフォートは
グリコピロニウムトシル酸塩水和物のお薬です。
グリコピロニウムは、
汗腺細胞のムスカリンM3受容体に結合し、
アセチルコリンの作用を阻害することで制汗作用を発揮します。
要は抗コリン作用ですので、
閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症の患者様には禁忌となります。
全身性の抗コリン作用に関連する副作用は、
口渇、排尿困難、ドライアイ、尿閉、頻尿、咽喉乾燥、浮動性めまい 及び鼻乾燥が
報告されています。
それらはラピフォートの使用中止で症状が改善されており、
重篤化はしていません。
ラピフォートを使用している方でいつもと違う症状が出たらご相談ください。
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