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アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの自己注射

おはようございます。

渋谷の皮膚科・美容皮膚科

emiスキンクリニック松濤

院長の中崎恵美です。

 

先日、アトピー性皮膚炎治療薬のデュピクセントの発売後一周年記念講演に参加しました。

 

デュピクセントは、「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬(注射薬)です。

アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。

ステロイドやタクロリムスの外用剤による治療で十分な効果の得られない、重症な皮疹が広範囲にあるアトピー性皮膚炎の方に適応されます。

今までは2週間ごとに来院して注射をするのですが、今年5月より在宅自己注射が可能になりました。

これにより、2週間ごとの通院が2〜3ヶ月毎にできるようになり、高額療養費制度も適応され、患者様の負担が軽減されるようになります。(年収によっては高額療養費制度が適応されない場合もあります。)

当院でもすでにデュピクセントの治療をされている方がいらっしゃいますが、とにかく痒みが減って楽になったと喜ばれています。

今回の講演でも、痒みの軽減により掻かなくなり、皮膚が今までになく平らに滑らかになったという感想が多いとのことでした。

痒みってとても辛いですよね。

デュピクセントは痒みに対して本当に素晴らしい効果があると実感しています。

 

デュピクセントの副作用としては、特に重症なものはありませんが、
稀に過敏症反応、注射部位反応、ヘルペス感染などがあり、30%くらいに結膜炎があると報告されています。
またTh2反応を抑えることにより、寄生虫感染への抵抗力が弱まり寄生虫感染をしやすくなる可能性があります。

 

アトピー性皮膚炎の患者さまで、今までの治療でもコントロール不良の方はぜひご相談ください。

https://emi-skin.jp/index.html