昨日は、プラネタリーヘルスアカデミー第3回の講義を受講しました。
今回のテーマは「環境汚染と健康について ― 環境と子どもの健康 ―」。
北海道大学のアイツバマイゆふ先生から、私たちの身近に存在する化学物質と健康への影響について学びました。
環境汚染というと、工場からの排水や大気汚染などを思い浮かべるかもしれません。
でも今回の講義で改めて感じたのは、環境中の化学物質は、実は私たちの日常生活のすぐそばにあるということです。
毎日の暮らしの中にある化学物質
私たちの身の回りには、さまざまな化学物質が使われています。
例えば、プラスチックを柔らかくするためのフタル酸エステル類、製品の耐水性や耐油性などに利用されてきたPFAS(有機フッ素化合物)、難燃剤、農薬などです。
これらは製品や使用状況によって、食品、飲料水、室内の空気やほこりなどを通じて、体内に取り込まれる可能性があります。
もちろん、化学物質がすべて有害というわけではありません。健康への影響は物質の種類や曝露量、曝露される時期などによって異なります。
ただ、私たちが普段意識していないところにも、健康に影響する可能性のある環境要因が存在しているのです。
特に影響を受けやすい胎児や子ども
今回、特に印象に残ったのは、胎児期や小児期の環境が、その後の健康に影響する可能性があるということです。
胎児や子どもは身体のさまざまな機能が発達する途中にあるため、化学物質の影響を受けやすい時期があります。
講義では、北海道で約2万人の母子を対象に行われている「北海道スタディ」という研究も紹介されました。
妊娠中の母親や生まれた子どもの化学物質への曝露を調べ、出生時の体格、アレルギー、発育、ホルモンなどとの関連を長期的に研究しています。
PFASやフタル酸エステル類などと、子どもの健康指標との関連も報告されています。
ただし、関連が見つかったからといって、必ずしも化学物質が直接の原因だと断定できるわけではありません。
だからこそ、長い時間をかけて科学的に調べ続けることが重要なのだと思います。
私たちにできることは?
こうした話を聞くと、身の回りのものが心配になってしまうかもしれません。
でも、すべての化学物質を避けて生活することは現実的ではありません。
まずは、室内の換気やこまめな掃除、製品の適切な使用など、無理なくできることから始めるのがよいと思います。
そして、消費者一人ひとりの努力だけでなく、企業による安全な製品づくりや、科学的根拠に基づく社会全体の対策も欠かせません。
健康は、自分の身体だけで決まるものではない
私はこれまで皮膚科医として、紫外線や乾燥、生活習慣などが皮膚に与える影響を考えてきました。
でも、Planetary Healthを学ぶ中で、健康をもっと広い視点で捉える必要性を感じています。
私たちの身体は、食べるもの、吸う空気、使う製品、そして暮らす環境と常につながっています。
健康とは、自分の身体をケアすることだけではなく、健康に暮らせる環境を守ることでもある。
そして、その環境を次の世代に引き継いでいくことも、私たち大人の大切な役割なのだと思います。
これからも、日々の暮らしと健康、そして地球環境とのつながりについて学び続けていきたいと思います。
emiスキンクリニック松濤
渋谷駅から徒歩5分
元東急本店のオーチャードホール入り口向かい
〒150-0046
東京都渋谷区松濤1-7-10-101
TEL:03-3468-3711
インスタ: https://www.instagram.com/emiskinclinic/?hl=ja
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCSyu2yMQ7GZoRkFh76FwSTA@user-fp9ql5xj3s
クリニック公式オンラインショップ:http://members.shop-pro.jp
診療時間:9:30~17:00(土曜日は9:30~13:30)
休診:火曜日、日曜日(月曜祝日は休診、火曜日通常診療)
「蕁麻疹の薬を飲んでいるのに、なかなか良くならない」
「痒みで夜も眠れない」
皮膚科では、このようなお悩みを伺うことがあります。
蕁麻疹は、皮膚に赤く盛り上がった膨疹が現れ、強い痒みを伴う病気です。症状が6週間以上繰り返し続き、明らかな原因が特定できないものを「特発性の慢性蕁麻疹」と呼びます。
この慢性蕁麻疹に対して、2026年6月に新しい飲み薬「ラプシド錠25mg」(一般名:レミブルチニブ)が承認され、10月14日に薬価収載されました。
今回は、この新しい治療についてご紹介します。
これまでの蕁麻疹治療との違いは?
蕁麻疹には、皮膚に存在する肥満細胞(マスト細胞)という免疫細胞が関わっています。
肥満細胞からヒスタミンなどが放出されることで、痒みや膨疹が生じます。
これまでの治療の中心は、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬でした。
一方、ラプシドは「BTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)」という細胞内の情報伝達に関わるタンパク質を阻害する薬です。
肥満細胞などの活性化を抑えることで、ヒスタミンなどの放出を抑制します。
つまり、従来の抗ヒスタミン薬とは異なり、蕁麻疹が起こる仕組みの、より上流に作用する薬なのです。
どのくらい効果があるの?
国際共同第Ⅲ相臨床試験では、抗ヒスタミン薬で十分な効果が得られなかった患者さんを対象に、有効性が検討されました。
12週間後に痒みと膨疹が完全に消失した患者さんの割合は、ラプシド群で31.1%、プラセボ群で10.5%でした。
すべての患者さんに効果があるわけではありませんが、これまで症状のコントロールが難しかった方にとって、新しい選択肢となります。
どのような方が対象?
ラプシドは、蕁麻疹が出たらすぐに使用する薬ではありません。
抗ヒスタミン薬の増量など適切な治療を行っても、日常生活に支障をきたすほどの痒みや膨疹が続く方に、追加して使用する薬です。
通常、成人では1回25mgを1日2回服用します。
注意すべき副作用として、出血に関連する症状や感染症などがあり、服用中のお薬、手術の予定、妊娠の可能性なども確認する必要があります。
治療にあたっては、効果とリスクを十分に検討することが大切です。
10月14日から保険適用に
2026年10月14日、ラプシド錠25mgが薬価収載されました。
薬価は1錠929円です。
1日2回服用した場合、30日分の薬剤費は55,740円で、3割負担では約16,700円となります。診察料や調剤料などは別途必要です。
慢性蕁麻疹には、従来から抗ヒスタミン薬のほか、注射による生物学的製剤などの治療選択肢もあります。
今回、新しい作用機序を持つ飲み薬が加わったことで、患者さんの状態や生活に合わせた治療を考える幅が広がりました。
慢性蕁麻疹は、単に皮膚が痒くなるだけの病気ではありません。
睡眠や仕事、日常生活の質にも大きく影響します。
「蕁麻疹だから仕方ない」と我慢せず、症状をしっかりコントロールすることを目指してほしい。
皮膚科専門医として、これからも新しい治療の有効性と安全性を見極めながら、一人ひとりに適した治療をご提案していきたいと思います。
※2026年10月15日時点の情報です。処方の可否や治療内容については、診察時にご相談ください。
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診療時間:9:30~17:00(土曜日は9:30~13:30)
休診:火曜日、日曜日(月曜祝日は休診、火曜日通常診療)
昨日は、クリニックのスタッフ全員でミーティングを行いました。
日々の業務の確認や改善点の話し合い、各担当からの報告、そして新しい施術についての勉強と実技練習など、充実した時間となりました。
診療中は、どうしても目の前の患者さんへの対応が中心になります。
そのため、スタッフ全員で立ち止まり、普段の業務を振り返る時間はとても大切だと感じています。
小さな改善の積み重ねが、医療の質を高める
クリニックでは、診察や施術だけでなく、予約、受付、ご案内、お会計、施術後のフォローなど、多くの業務が連携しています。
一つひとつは小さなことでも、どこかで連携がうまくいかなければ、患者さんにご不便をおかけしてしまうことがあります。
だからこそ、
「もっと分かりやすくできないか」
「無駄な手間を減らせないか」
「患者さんに安心していただくにはどうしたらよいか」
という視点で、日々の業務を見直すことが大切です。
私は、問題が起きたときに誰かを責めるのではなく、同じことが繰り返されない仕組みをつくることが重要だと考えています。
スタッフそれぞれの立場から意見を出し合うことで、自分一人では気づかなかった改善点が見えてくることもあります。
新しい施術も、学びと練習を重ねて
今回は、新しい施術についての勉強と実技練習も行いました。
美容医療は日々進歩しています。
新しい治療や技術が登場する一方で、大切なのは、ただ新しいものを取り入れることではありません。
その施術がどのような仕組みで作用するのか、どのような患者さんに適しているのか、どのようなリスクや注意点があるのか。
こうした知識を理解したうえで、実際の施術技術を身につけることが必要です。
また、同じ施術でも、患者さんの肌状態やお悩みは一人ひとり異なります。
だからこそ、知識と技術の両方を磨き続けることが大切なのだと思います。
開院10年。これからも学び続けるクリニックでありたい
今年、emiスキンクリニック松濤は開院10周年を迎えました。
10年間続けてきた中で感じるのは、医療の質は医師一人の力だけでは決まらないということです。
看護師、受付、そしてクリニックを支えるスタッフ全員が、それぞれの役割を果たし、協力することで、初めて患者さんに安心して通っていただける環境が生まれます。
そして、経験を重ねたからこそ、慣れに頼らず、学び続ける姿勢を忘れないようにしたいと思っています。
私が大切にしている Attractive Aging は、年齢とともに成長し、魅力を育てていくという考え方です。
それは人だけではなく、クリニックにも当てはまるのかもしれません。
昨日より今日、今日より明日。
少しずつでも成長し、より良い医療を提供できるクリニックでありたい。
これからもスタッフ全員で学び、考え、改善を重ねながら、患者さんに安心して通っていただけるクリニックを目指していきたいと思います。
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先日、2日間続けて白根山と筑波山に登ってきました。
秋晴れの中、少しずつ紅葉が始まった山を歩くのは本当に気持ちよく、自然の中で心身ともにリフレッシュできました。
ただ、さすがに2日間の山歩き。
帰る頃には、ふくらはぎも太もももパンパン!
特に下り坂では、太ももの筋肉に大きな負担がかかります。普段使っているつもりの筋肉でも、長時間の登山となるとやはり違いますね。
そこで帰宅した夜、私たちが開発したアスリートセラム(Athlete Serum)を、ふくらはぎと太ももにたっぷり塗って寝てみました。
すると翌朝、あれほど感じていた筋肉の疲労感がかなり軽くなっていたのです。
もちろん、睡眠や休息による自然な回復もあったと思います。
でも、私自身にとっては、明らかに改善していたのです。
アスリートセラムと炭酸の関係
アスリートセラムは、私たちが「健康的に美しく」という思いから開発した、炭酸を配合したスキンケア製品です。
炭酸ガス(二酸化炭素)は、皮膚科学や医療の分野でも研究されている成分です。
炭酸を含む温浴などでは、皮膚血流や血管反応への影響が報告されています。
ただし、炭酸温浴と炭酸配合の化粧水では、使用条件や皮膚への作用が異なります。
また、アスリートセラムを塗ることで、筋肉の疲労回復が促進されると科学的に証明されているわけではありません。
今回の私の体験も、あくまで個人的な感想です。
また使用した方々からも同じような感想をいただいています。
大切なのは、運動後のリカバリー
運動によって筋肉に負荷がかかること自体は、決して悪いことではありません。
身体は負荷を受け、その後に休息や栄養をとることで回復し、少しずつ適応していきます。
特に登山では、下り坂で筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する「伸張性収縮」が繰り返されるため、太ももなどに遅れて筋肉痛が出ることもあります。
だからこそ、運動後には十分な睡眠、水分・栄養補給、そして無理のない休息が大切です。
私自身、最近はRecovery(回復)という考え方をとても大切にしています。
健康のために運動することはもちろん重要ですが、頑張った身体をいたわることも同じくらい大切です。
今回、疲れた脚にセラムをなじませる時間は、自分の身体の状態に目を向ける時間にもなりました。
年齢を重ねても、身体を動かし続けたい
私はこれからも、山に登ったり、自然の中を歩いたり、いろいろなことに挑戦していきたいと思っています。
そのために必要なのは、ただ身体を鍛えることだけではなく、回復を大切にすること。
頑張ることと、回復すること。その両方を大切にする。
これも私が考える Attractive Aging です。
今回の登山では、自然の中で心がリフレッシュされ、帰宅後には身体をいたわることの大切さを改めて感じました。
これからも自分自身の身体で感じたことを大切にしながら、健康と美しさについて考えていきたいと思います。
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一昨日は白根山、昨日は筑波山に登ってきました。
筑波山では女体山と男体山の両方へ。
2日間とも気持ちの良い秋晴れで、木々も少しずつ紅葉が始まっていました。
比較的初心者でも楽しめる山ということもあってか、多くの登山客で賑わっていました。
澄んだ空気の中、木々に囲まれながら歩き、山頂から景色を眺める。
身体は疲れているはずなのに、不思議と心は軽くなり、自然の中でリフレッシュできたように感じました。
自然の中にいると、なぜ心地よいのだろう?
森林浴や自然との触れ合いが、ストレスや気分に良い影響を与えることは、さまざまな研究でも報告されています。
自然環境で過ごすことで、ストレスの軽減や気分の改善、血圧などの生理的指標に好ましい変化がみられることがあります。
もちろん、その効果には個人差がありますし、登山には身体的な負荷もあります。
それでも、日常の仕事や情報から少し離れ、自然の中で身体を動かす時間には、特別な心地よさがあるように思います。
私が最近大切にしている「Recovery(回復)」という考え方にも通じます。
健康を維持するためには、頑張ることだけでなく、心と身体を回復させる時間も必要なのだと思います。
この美しい自然は、いつまで続くのだろう?
一方で、山を歩きながら考えたことがあります。
それは、気候変動による自然環境への影響です。
今、私はプラネタリーヘルスアカデミーで、人の健康と地球環境のつながりについて学んでいます。
気温の上昇は、単に夏が暑くなるということだけではありません。
植物の開花や紅葉の時期、生き物の生息域、森林の生態系などにも影響を及ぼします。
もちろん、今年の紅葉の様子だけで気候変動の影響を判断することはできません。
でも、美しい自然を実際に目の前にすると、こうした環境を次の世代にも残していきたいという思いが、より強くなります。
人の健康と地球の健康はつながっている
Planetary Healthとは、人間の健康を地球環境や生態系の健康と一体として考えることです。
自然は、私たちに食べ物や水、きれいな空気を与えてくれるだけではありません。
心を落ち着かせ、身体を動かす機会を与え、日々の疲れを癒やしてくれる存在でもあります。
つまり、自然を守ることは、私たち自身の健康を守ることにもつながっているのです。
私が考えるAttractive Agingは、単に若々しい外見を保つことではありません。
年齢を重ねながらも、健康で、好奇心を持ち、自然を楽しみ、心豊かに生きること。
そのためには、私たち自身が健康であることはもちろん、私たちを取り巻く環境も健やかでなければなりません。
秋の山で深呼吸しながら、改めてそんなことを感じました。
自然から元気をもらうだけでなく、その自然を未来へ残していく。
これからも山を楽しみながら、Planetary Healthについて学び、私自身にできることを考えていきたいと思います。
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