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太陽光も大切
渋谷の美容皮膚科emiスキンクリニック松濤院長の中崎恵美です。
先日、太陽光のメリットは?という取材を受けたので、ここでも共有いたします。
まず太陽光とは、γ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線が含まれますが、地表に届いているのは紫外線の一部、可視光線、赤外線の一部です。
その中でも紫外線は有害なものという認識が広まり、日焼け止めや紫外線対策をし、なるべく皮膚が太陽光に直接当たらないするような時代になってきました。
私が子供の頃は日焼け止めを塗る習慣はなく、夏はみんな真っ黒になっているのが普通でした。日焼けサロンやガングロが流行った時代もありました。
美白、美白と謳われ始めたのは2000年ごろからのようです。
今では私も1年中365日日焼け止めを使用しています。朝は洗顔して保湿後、日焼け止めを塗り、その上からさらに日焼け止め効果のあるパウダーファンデーションを使用しています。
なぜなら、紫外線は肌の老化(しわ、シミ、たるみ)の80%の原因だからです。
患者様にも常日頃から紫外線対策をするようにアドバイスしています。
でも、そんな悪者のイメージな紫外線(太陽光)にも人間に対して大切な働きがあります。
以下簡単に。
- VitDを生成する
ビタミンは自分で生成することができず、食事や薬、サプリメントから取るものですが、VitDだけは生成することができます。紫外線の中でもUVBにより、皮膚でプレビタミンD3が生成され、肝臓や腎臓で変異して活性化されてVitDとして効果を発揮します。
VitDには
・正常な骨と歯の形成と成長促進
・血中カルシウム濃度を調整→神経伝達や筋肉の収縮を正常にする
・免疫力向上
・アレルギーの改善
・糖尿病や癌の発症予防
・脳内物質セロトニンを調整し、鬱などのメンタル症状を改善
- セロトニンやメラトニンの分泌を促す
・セロトニン
太陽光を浴びるとセロトニンという幸せホルモンが分泌されます。セロトニンはメンタルの安定やストレスホルモンを上げすぎないように調整したり、自律神経のバランスにも関与します。
・メラトニン
起床時に太陽光を浴びることで、体内時計をリセットします。
あさに分泌されたセロトニンは夜にメラトニンに変化し、良質な睡眠に導きます。良質な睡眠は成長ホルモンを分泌して、細胞の正常なターンオーバーを促します。
このように太陽光にもメリットがあり、うまく付き合っていきましょう。
そのための秘訣として、適度に太陽光を浴びることが大切です。
適度な太陽光とは、
・手でも十分
・夏では紫外線の強い昼間(10時〜14時)は避けて、木漏れ日などで10分〜20分
・冬では30分程度
私もゴルフや子供との公園遊びなどで、紫外線(太陽光)を浴びることがあります。もちろん飲む日焼け止め、塗る日焼け止め、帽子などの紫外線(太陽光)対策はしていますが、それでも浴びすぎたと感じる時は、翌日などに高濃度VitC点滴や顔にVitCのイオン導入をして紫外線ダメージを改善するようにしています。