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ひとつの問題を、6つの視点から考えてみる ―「6つの帽子」を体験しました
昨日、月に一度受けているコーチングで、面白いワークをしました。
「6つの帽子(Six Thinking Hats)」という思考法です。
一つの問題について考えていると、私たちはつい「私はこう思う」という一方向から物事を見てしまいます。
そこで、あえて6種類の違う「帽子」をかぶったつもりになって、同じ問題をまったく違う視点から考えてみる、という方法です。
6つの帽子には、それぞれ役割があります。
- 白い帽子=事実・情報。「実際に何が起きている?」
- 赤い帽子=感情・直感。「私はどう感じている?」
- 黒い帽子=リスク・注意。「何が問題になりそう?」
- 黄色い帽子=メリット・可能性。「良いところは?」
- 緑の帽子=アイデア・創造。「他の方法はない?」
- 青い帽子=整理・俯瞰。「では、どう進めよう?」
実際にクリニックで起こる身近な問題をテーマにやってみたのですが、これがなかなか面白いのです。
私は院長という立場上、何か問題が起こると、どうしても「どう解決するか」「同じことが起きないためにはどうするか」をすぐに考えてしまいます。
つまり、最初から青や黒の帽子をかぶってしまいがちなのかもしれません。
でも、
「事実だけを取り出したらどう見える?」
「相手はどう感じている?」
「逆に、この状況の良い面は?」
「今まで考えたことのない方法は?」
と順番に考えてみると、最初に自分が思っていた「正解」とは違う答えが見えてくることがあります。
特に印象に残ったのは、感情と事実をいったん分けて考えることでした。
人と人が関わる以上、仕事でも家庭でも感情はあります。
「どうしてやってくれないの?」
「前にも言ったのに」
と思うこともあります。
でも、そこで一度白い帽子をかぶって、
「感情を除いて、起きた事実だけを見ると何だろう?」
と考える。
それだけで、問題の見え方が少し変わります。
これはクリニックの経営だけではなく、診療にも通じるように思いました。
患者さんのお悩みに対しても、検査結果や肌の状態という「事実」だけを見るのではなく、ご本人の気持ちを知ることも大切。
一方で、気持ちだけではなく治療のリスクも考える。
そして、「治療する・しない」の二択ではなく、別の方法がないかを考えてみる。
一つの方向からだけ見ないこと。
医療でも、仕事でも、子育てでも、人との関係でも、とても大切なことなのかもしれません。
私自身、つい自分の考え方の癖に戻ってしまいますが(笑)、
「今、私は何色の帽子をかぶっているのかな?」
と時々考えてみようと思います。
違う色の帽子をかぶってみると、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。
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