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- エクソソーム研究に期待が膨らみます。
エクソソーム研究に期待が膨らみます。
今話題のエクソソームは細胞間コミュニケーションという機能が明らかになり、
世界で研究が活発になっています。
- エクソソームが内包するマイクロRNAによる血液1滴で13種類のガンを早期発見する検査の開発ニュースが大きな注目を集めました。
国立がん研究センターを中心としたプロジェクトで確立ずみです。
マイクロRNAは細胞間の情報伝達を担い、
疾患の発症・増悪に関与していて、
健常者とは異なるマイクロ RNAの変動を捉えて、
がんの有無を検出できます。
臨床研究では13種類のどのがんも
高い検査精度(感度・特異度90%以上)で、
早期がんにおいても高い精度を確認できています。
がん検診のような一次スクリーニングとしての承認はまだ取れていません。
これからに期待されます。
- エクソソームの脂質二重膜に結合している膜貫通型のタンパク質に、何らかのシグナルを伝えるという重要な役割があることがわかってきています。
例えば、大腸がんのCD147というエクソソームの膜タンパク質が、
大腸がんの転移や薬剤耐性の拡大に関与していることが明らかになっています。
膵臓癌ではGPRC5C、
卵巣がんでも3つの特異的エクソソーム膜タンパク質が同定され、
がんの新たなバイオマーカーとなり得る
エクソソーム膜タンパク質が世界中から報告されています。
さらに前立腺がんにおいて、
エクソソームの膜タンパク質CDCP1によって
破骨細胞の分化が誘導される骨転移のメカニズムを明らかになっています。
- 間葉系幹細胞の疾患治癒能力の一部がエクソソームにあることを突き止めました。
間葉系幹細胞は脂肪組織、骨髄、臍帯、歯髄など中胚葉性組織(間葉)に由来し、
骨、軟骨、脂肪に分化する能力を持つ幹細胞です。
これらの幹細胞は日常生活で起きる様々な炎症反応に対してエクソソームを分泌して、
炎症を抑えるメッセージを出すと推測されています。
間葉系幹細胞が減るとエクソソームを分泌する能力が衰え、
炎症を抑えられず老化やがんの発症につながると考えられています。
今話題のエクソソーム、
さらにいろいろな分野で応用できるようになりそうです。
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emiスキンクリニック松濤
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