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先日、馬渕俊介さんの『道をつくる―レールなき時代に自分の人生をどう切り拓くか』を読み終えました。
馬渕さんは、JICA、マッキンゼー、世界銀行などを経て、世界の感染症対策や国際保健の最前線で仕事をされてきた方です。
華やかな経歴だけを見ると、最初から明確な目標があって、一直線にそこへ進んできた人のように思えます。
でも、この本を読んで感じたのは、むしろその逆でした。
人生には迷う時期もある。
思うようにいかないこともある。
自分が進んでいる方向が正しいのか分からなくなることもある。
それでも、その時々で自分が大切だと思うことを選び、行動し、また考える。
そうやって振り返ったときに、初めて一本の「道」ができている。
私はそこに、とても共感しました。
夢は、最初から見つかっていなくてもいい
若い頃は、
「将来何になりたいの?」
「夢は何?」
とよく聞かれます。
でも、人生の目標が最初からはっきり決まっている人ばかりではありません。
私自身も、医師になったときから現在の自分を想像していたわけではありません。
皮膚科医になり、美容医療に出会い、漢方を学び、自分のクリニックを開業しました。
そして今は、美容や健康だけではなく、ウェルネス、リカバリー、Planetary Healthなどにも興味が広がっています。
一つの興味から次の興味へ。
その時々で「これは大切だ」と感じたものを追いかけてきたら、少しずつ自分の道になっていました。
何歳からでも、道はつくれる
私は今、53歳です。
医師になって25年以上、クリニックを開業して10年。
以前なら、この年齢になれば自分の道はある程度決まっているものだと思っていたかもしれません。
でも最近は、むしろ逆に感じます。
まだ知らないことがたくさんある。
まだ勉強したいこともある。
まだやってみたいこともある。
年齢を重ねるということは、可能性が減っていくことではなく、これまで歩いてきた道を土台にして、次の道をつくっていくことなのかもしれません。
Attractive Agingにも通じるもの
これは、私が大切にしている Attractive Aging にもつながります。
若い頃の自分に戻ろうとするのではなく、これまでの経験を重ねながら、今の自分だからできることを見つけていく。
シワや白髪だけではなく、経験も、失敗も、出会った人も、学んできたことも、すべて今の自分をつくっています。
だから人生は、「決められたレールを正しく進むこと」ではないのだと思います。
迷ったり、立ち止まったり、時には方向を変えたりしながら、
自分で自分の道をつくっていく。
『道をつくる』を読み終えて、私もこれから先の人生で、まだ新しい道をつくっていきたいと思いました。
そして10年後に振り返ったとき、
「あの時の小さな一歩が、ここにつながっていたんだ」
と思える人生でありたいと思います。
emiスキンクリニック松濤
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