伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫(水いぼ)とは
伝染性軟属腫ウイルス感染による皮膚感染症です。
光沢を有する半球状、エンドウ豆大までの丘疹が皮膚に散発します。
小児に好発し、プールでの感染が多いです。
病因
ポックスウイルスに属し、ヒト感染ウイルスとして最大です。
ウイルスが皮膚に直接または間接に接触して感染します。
自分で触るうちに他の部分にも移ります。(自家接種)
スイミングスクールで感染する症例が増加しています。
成人例では白血病・成人T細胞白血病・AIDS・菌状息肉腫など免疫不全状態が背景にある場合があります。
症状
小児の体幹・四肢に好発する数mm〜7,8mm大までの小結節で、ドーム状に隆起してその中央部は臍状に陥凹します。
丘疹は光沢を有し柔らかく、ピンセットで掴むと粥状の内容が圧出されます。
周囲に湿疹反応をみることも多く、掻破により、さらに自家接種します。
治療
基本的には、トラコーマ鑷子で内容を圧出します。
事前に麻酔テープを貼っておくと痛みが軽減されます。
予後は良好で、免疫がついてくると自然治癒もありますが、小児では自家接種により拡大したり、二次感染を起こすので早めに治療しましょう。
注意点
- 家族とお風呂のお湯は同じでOKですが、タオルは別にして下さい。
- 水いぼがなくなるまで、プールはお休みして下さい。